PS2PARやX-PLODERを使うとどうして改造できるのか?
まずは改造の仕組みから覚えましょう

コードを入力するとステータスやお金がMAXになるコード
これは、PS2のメモリという部分に格納されている
お金の数値を書き換えたりすることで実現しています
このステータスやお金の数値が格納されている場所には
全てアドレス(住所)という物がが割り振られていて
コードはそのアドレスを指定して
数値を設定した物に書き換えるという動作をします

これは普通に数値をMAXに書き換えるだけなく
実行ファイルなどのプログラムが存在する部分を書き換え
他の命令にするプログラムコードというのもあります。


どうしてその改造コードが使えるのかというと
「ゲームのメモリにPARのプログラムを追加し
そこで改造コードを有効にするプログラムが動作するから」です。

PS2PARを例にその動作を見てみましょう
PS2にPARを挿入するとPARのロード画面が表示されます
そのロード画面が消えてメニューが表示されると
PARのディスクの回転が急に止まりますね
実はこのディスクが回転している時に、PARのプログラムを読み込み
ゲームでは通常使用しないメモリエリア(空きメモリ)に書き込んでいるのです
書き込むと言っても一時的にメモリに保存するだけなので
PS2の電源を切ってしまえばメモリのデータはリセットされ
次からの改造にも毎回PARを使う必要があります。

しかし、この時点ではPARのプログラムはメモリに存在するだけで
このままゲームを始めても改造コードは使用出来ません
PARプログラムにゲーム中に処理を回す必要があり
その処理を回すのに使用するのがマスターコード(M)です
PARからゲームに入れ替えて起動した時に
マスターコードが入力されていれば(使用していれば)
PARプログラムに処理が回るようになります

PARにはマスターコードがいらないコードも存在しますが
(書き換え方がマスターコードのいるコードと違うので)
X-PLODERは仕様が違うのでこの機能はありません。


処理がPARプログラムに回ると
ゲーム起動時に有効にしていたコードの情報を基に
PS2のメモリデータを書き換える動作をします
ここでやっと改造コードの効果が出るようになります
一端ゲームを起動すればコードの情報がメモリに残るので
ここでドングルを抜いてもコードの効果は電源を切るまで続きます。

昔は良く「PARを使うとゲームが壊れる」
という話が出ていましたが、これは殆ど迷信です
改造してもメモリの数値が変わるだけなので
ゲームディスクが書き換えられるとか、起動出来なくなるとか
そういった事は起こりません、問題が起こるとしたら
そもそものゲーム機本体かディスクに異常があるのが原因です。

・・・全体的に、厳密に言うとちょっと違う部分がありますが
こんな動作かなと感じ取って頂ければ幸いです。




以下、読まなくても良い文

PS2のメモリは32MB、そのうち空きメモリは少なくとも500KB程あります
この500KBの空きメモリの中にPARプログラムが追加されるのですが
500KBフルに使う訳ではなく、追加しても少し空きがあります
アドレスで言うと000E0000〜000FFFFFまでの128KBは大体空きます
その中でもほぼ確実に使われないのが000F0000〜000FFFFFの64KBですが
使われていないのはあくまでも04.09.01現在での事
将来的にここを使用するゲームも出る可能性があります。
(PAR3では自身のプログラムを000F0000に置くため000F8000からが空きとなる)

なお、X-PLODERやX-ターミネーターなどのゲームテック製ツールは
00080000からプログラムを展開しているので
PARと同じく、000F0000〜000FFFFFの領域は空いてるようです。

この空いてる部分に自作プログラムを追加することがありますが
どこかのプログラムから自作プログラムへ処理を飛ばして実行します
空きメモリにプログラムを書き込んで、どこかから処理を回す
これはPARプログラムとマスターコードの関係に似ていますね。